Kokubu Ambitious Open Space
 

 

ボランティアが地域を変える

 教育問題が語られるとき「家庭、学校、地域」と言う言葉が使われる。特に完全学校五日制が始まり「地域」の役割が重要だといわれているが、今の地域に教育を期待できるであろうか。

 福岡県のアンビシャス運動では、地域ぐるみで子どもを育てようと「アンビシャス広場」づくりを進めている。県が実施した遊びの実態調査ではアンビシャス広場に参加している子ども達は「とても楽しい」がほとんどであり着実に成果は上がっている。

 しかし、問題なのは県下62ヶ所の広場における共通の課題がボランティアの不足である。 アンビシャス広場は、子どもの居場所を休日と放課後、週4日以上設けるものであり、月に1回実施するような行事型と違いボランティアにかなり負担がかかる。私の地域のアンビシャス広場は、多いときは約50人の子ども達が集まるが、それを4〜5人のボランティアで対応している。

 小学生から未就学児までわいわいがやがや、基本的には自由に遊ばせているが今の子ども達は自分達だけで遊べる子どもは少なく「おじちゃん囲碁を教えて、バレーボールしよう、こま回しを教えて」と要求が多い。交代がいないために毎回同じボランティアが世話をすることになり、ボランティアは大変である。しかし、子ども達は広場が開く前から待っており、回を重ねるごとに表情が明るくなるのを見ると止めるわけにもいかない。しかし、最近では地域の中で理解者が増えているのも確かである。 問題は、県が助成をしてモデル的に実施している2年間の内に地域に定着するかどうかである。定着するためには地域にどれだけのボランティアが育つかにかかっている。

  子どもの教育を議論するときに「子供たちにボランティア体験をさせるべきだ」という意見がある。私はその前に子ども達の回りの大人にボランティアを勧めたい。それを見て子ども達が自主的にボランティアしたいと思うことが大切ではないだろうか。地域にはたくさんの人材がある。福岡県下には行政・教育などの地方公務員が約10万人はいる。仕事を持ちながらのボランティアは大変であるが、しかし、月に何回か休日の何時間かを地域の子ども達のために提供してもらったら地域は確実に変わると思う。

福岡県青少年アンビシャス運動地域推進員 藤田弘毅